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レディ・ガンナー

3連休を利用して、部屋の掃除をしていたら、例にもれず途中から久しぶりに見かけた本を読む方に夢中になってしまいました。
今回、久しぶりに読み返したのは茅田砂子著のレディ・ガンナーシリーズです。

このシリーズはいわゆるファンタジーに当たるわけですが、
その世界観はちょっと特殊で、いわゆる普通の人間な「ノンフォーマー」と動物に変身する力を持つ「アナザーレイス」という2つの人種…というか種がいる世界。
昔はこの2つの種の間で争いや誤解も絶えなかったようですが、長い時を経て今ではお互いの理解の元に平穏に暮らしている(少なくとも表向きは…)という設定です。

私はこのシリーズで初めて茅田さんを知ったわけですが、この作家さんはそもそもが強い美少女もしくは美女が活躍する話が得意みたいで。
でも、他の作品だとその強い主人公たちはそもそもが人外だったり超人だったり異世界の出身だったりするんですよね。
生まれ持ってのスペックがそもそも普通の人間とは違う。

でも、レディ・ガンナーシリーズの主人公、キャサリンは違う。家がお金持ちの貴族階級ってだけで、生まれた時点でのスペックでいえば普通の人間なわけです。
そこからお父様の教育のもと、ちょっと他の女性とは違う、物理的な意味での強さも持ち合わせていくけども、そもそも彼女の一番の強さはその心なわけです。
父親譲りの聡明さと優しさと公正さ、それに凄まじいまでの勇敢さと好奇心と行動力でもって彼女の強さは作られています。

そこがグッとくるんですよねー!

あと、周りのキャラ達も本当に魅力的。
「アナザーレイス」な4人の用心棒達も皆それぞれキャラが立ってて素敵なんですが、個人的にはメイドのニーナさんが好きです。
キャサリンとは違って、臆病で怖がり(といっても、一般レベル)なのに、お嬢様の為にどんな冒険にも付いていくし、いざとなれば相手が『狼』だろうと叱り飛ばすのがいいですね〜。

このシリーズは最新刊が短編集となっていて、そちらは「アナザーレイス」の世界が分かるのですが、
いつか「ノンフォーマー」側の短編、キャサリンやニーナの日常も垣間見てみたいものです。

てか、とにかくこのシリーズの続編が出てくれることを祈るばかりです…。茅田先生、はやくーーーー!!!