相反する美しさ
今更ですが、SONGSで松本先生からKinKiへのお言葉があまりに素晴らしすぎて…。この1週間、何度も繰り返し番組を見返してきました。
KinKiの持つ、危うげで儚げで不安定で蒼くてキラキラ輝いていてそれでいて安定していて穏やかで力強い、不思議な関係性と不思議な魅力については、これまでもたくさんのファンが何十年にもわたって言葉にしてきたし、私も何度か言おうと試みてきたけれど、それをこんなにも的確にそして美しい言葉で言い表してくださった事に感謝しか浮かんでこない。(そして他のアイドルに比べてKinKiファンはポエミーな表現が多くなりがちなんですが、松本先生や拓郎さんやたかみーなど、プロが語るとそれ以上にポエミーになるっていう…。もう二人の存在が奇跡だからしょうがないよね。)
KinKi Kidsとはどんなアイドルかと言われれば、この言葉を伝えればそのままいいような気がする。
人間は独立した点であって、点と点を線で結ぶと友達になる。
だが点でも線でもない、点線のような人間関係があって、
ぼくが昔やってた、「はっぴいえんど」なんかがそうだ。
例えばぼくと大瀧さんは、相手が生きていようと、死んでようと、
何も変わらない点線が引かれていて、それはもう永久に続く。
おそらくKinKiの2人もそんな感じになるのではないか。
ぼくはKinKiに、青春の壊れやすさと、その破片のキラキラ輝く感じと、
何度壊されてもそこから立ち上がる魂の強さを書いてきた。
その相反する複雑な美しさを忘れずに歌い継いでください。
正反対の見た目と正反対の性格を持ちながら、似たもの同士であって、弱そうで強くて、強そうで儚くて、繊細でありながら芯があって、友達でも仕事仲間でもない、けれど運命共同体な2人。
実は松本先生は、スワンソング発売時にも素敵な言葉をKinKiにくれています。その当時あったHPで詳細に詞について語ってくださっていたんですが、すでに閉鎖されていましたので…。私のPC上に残ってた内容だけなんですが、記念に書いておきます。
なぜかあの二人は、何も言わなくてもきちっと歌えるんだ。稀有だよね。
そしてレコーディングされたものよりも歌いこんだ後にライブで聴いた方がさらに良い。
だからスワンソングも10年くらい歌いこむと、全然違う歌になると思うし、それが凄く楽しみだね。
中略
「硝子の少年」以降、本質的には変わっていない「壊れやすい美しさ」
二人ともそういう美しさを危なっかしいくらい持っている。
KinKi Kidsをアイドルだと思っていない。
吉田拓郎と同じアーティストだと思っている。
松本先生、KinKiの2人に「壊れやすい美しさ」青春の儚さと強さをいつまでも歌わせくれてありがとうございます。
あらためて、45周年おめでとうございます。