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アイドルを斜めから観察してます。

私は担当が持てない

はて。お題「ジャニヲタになったきっかけ」 について考えていたはずだが、気が付けばなぜ自分は担当が持てないのかについて考えていた。

 

『担当』
ジャニーズファンの間では当然のように使われるこの用語。ファンのブログやらツイッターやらを見れば「私の担当は●●くんです!」と表明したり、時にはその担当を変更したことを「○○くんへ担降りしました」と高らかに宣言していたりする。 意味合いとしては「自分が一番応援している人」という事になるのだろうが、はっきりとした定義はなく人によって結構幅のある解釈が行われているように思える。
 
 
ところで私はかれこれ15年ほどジャニーズファンをやっているが、担当というものを持ったことが無い。
 
いくつか要因が考えられるが、最も大きなところでは私のジャニーズ文化がKinKiから始まったことが大きいのかもしれない。 そう、これがもともとのお題である「ジャニヲタになったきっかけ」であり、当初はKinKiファンになったきっかけを書こうと思っていたのだが…ま、いいか。
 
ご存知の通り、KinKiは2人組である。しかもとても珍しいことにJr.時代からずーーーっと2人なのである。ここで1人を担当としてしまうということは、もう1人を担当としないという選択をすることになる。そのためか、KinKiファンの中で担当という言葉は余り聞かない。どちらかというと担当=オンリー、もしくは寄りと言い換えられている事のほうが多い。そもそもが「担当文化」があまり浸透していない文化圏がKinKiなのだろう。
そして私といえば、元々が超をいくつ付けても足りないくらいのミーハーな人間なのだ。思えば小学生の時*1から、金田一少年を見れば剛さんが好きになり、銀狼を見れば光ちゃんが好きになり、剛さんが髪を染めれば光ちゃんになびき、光ちゃんがパーマをかければ剛さんになびいた。*2
さらにはっきりとKinKiが好きだと自覚したのは『曲』がきっかけであった。つまりKinKiの『歌声』が好きなのだ。そのせいか、光ちゃんのソロコンに行っては剛さんの声が恋しくなり、剛さんのソロコンに行っては光ちゃんの声が恋しくなる。視覚的な意味でも東京ドームのKinKiコンに行って、どちらを見るというより近くに来たほうを見るということになる。もっと言えば、なにより2人一緒にいるところが好きなので、こっちのそばに来なくていいから2人揃って視界に入る場所にずっといて欲しいくらいだ。
こんな状態で光ちゃんと剛さんどっちか1人に絞れなんて無理を言ってくれるな。
 
 
そしてKinKiで始まった私のジャニーズ文化はSMAPを好きになって大きく育つ。
SMAPに関して言えば、好きになるきっかけはSMAPというグループそのもの、というより『SMAPが仕掛ける仕事そのもの』、大きな意味でSMAPというプロジェクトが好きなのだ。
SMAPがアイドルの概念を変えたのはもう周知の事実だが、だいたいのアイドルはファンが望むものを最上級の形で見せてくれるけど、SMAPは【ファンも世間も誰も想像していなかったもの、予想すら出来なかったもの】を新しく作り出して見せてくる。私はその「仕事」そのものにいつだってワクワクして魅せられている。*3
そんなとても面白いSMAPプロジェクトを織り成す各個人もまた最高に素敵な最上級の人たちばかりだ。そしてここでも私の超ミーハーはとどまることを知らない。だって中居さんに無い魅力が拓哉さんにはあるし、拓哉さんに無い魅力が吾郎さんにはあるし、吾郎さんには無い魅力がつよぽんにはあるし、つよぽんには無い魅力が慎吾ちゃんにはあるし、慎吾ちゃんには無い魅力が中居さんにはある。
もう何度だって言うけれど、こんな状態で誰か1人に絞れなんて無理を言ってくれるな。
 
 
さらに6年ほど前にV6も好きになって、いよいよ私のジャニーズ文化も成熟を迎えた感があった。
というのも、KinKiやSMAPに比べるとV6は割りと王道のジャニーズ文化を持っているように思えたからだ。だがやはり私が好きになったきっかけはV6の『パフォーマンス力』とメンバーの関係性によるものだった。ここでも結局『パフォーマンス』が好きということは6人まとめて動いているのが好きということになる。そして関係性が好きということは常に対象は複数人ということにもなる。
もちろん、各個人のパフォーマンス力やパーソナリティも最高だ。皆それぞれ違ってそれぞれ最高だからこそやっぱり誰か1人に絞れなんて無理を言ってくれるな。
 
 
こうやって考えると、私がジャニヲタ及びそのグループのファンになるにはアイドル個人への興味よりも、各々の関係性や『グループ』という枠組み、根幹をなすパフォーマンスの持ち味といった外的要因への興味のほうが大きいと今気付いた。
というか、そもそもが熱心に好きなグループが3組もある時点でもう担当決めるなんて無理だろう。グループすら絞り込めないのに、さらにメンバー1人に絞り込めなんて1週間断食するより不可能だ。
とはいえ、1度は担当を木村拓哉に定めようとしたことがある。あっさり無理だと自覚したが。だって世界で一番カッコいいのは木村拓哉だけど、世界で一番(エンタメという仕事において)信頼しているのは中居正広だし、そんな世界で一番○○な人が少なくともあと11人はいる。やっぱり無理だろう。
 
 
アイドルはどの人だって唯一無二で他には換えられなくて、かつ新しい魅力を日々更新し続けている。
私は誰か1人を追いかけて、他の誰かのとっても素敵な何か決定的な瞬間を見逃してしまうくらいなら、みーんなまとめてゆるっと追って生きたいのだ。
担当を決めている人は凄い。本当にそう思う。いったいどんな不屈の決断力を持っているのだろう…。私にはどう頑張っても無理だ。
 
 
というわけで、私は今日も担当を持てないまま
毎週月曜22時からはSMAPに沸き、日曜14時からはKinKiに沸き、2/17からはV6のコン映像を見て騒ぎまくり、
中居さんの仕事人間っぷりを垣間見ては心酔し拓哉さんのCMを見てはあまりのかっこよさに悶え吾郎さんのエッセイを読んでは麗しい生活に嘆息しつよぽんの笑顔に癒され慎吾ちゃんとばったり街中で会う妄想をし、光ちゃん可愛い剛さん可愛いKinKiちゃんまとめて可愛いと騒ぎ、まーくんの美声に酔いしれ博の慈愛と少しのブラックさにくすぐられイノッチの理想の夫っぷりにやられ剛つんのカリスマっぷりに打ち抜かれ健ちゃんの100%アイドルに振り回され岡田の底知れなさにはまっていく。
 
そんな充実したジャニヲタ道を邁進していく所存です。

*1:クラス中の女子が光一派と剛派で分かれていた頃

*2:ようは自分の好みの髪型じゃなければ反対に行ってた

*3:このプロジェクトの中枢にいたのは間違いなくみっちーで、だからこそ今とても悲しいし不安だし、同じくらいこれからのSMAPが楽しみでもある