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1789-バスティーユの恋人たち- 4/21 マチネ②

①の続き。
 
2幕はヴェルサイユに押し寄せる民衆のシーンから。全体的に1幕より民衆のシーンが多い。いよいよ革命が始まったって感じ。熱量が上がってく市民側と逆にどんどん崩壊していく宮殿側の対比がわかりやすく描かれてた。
 
皆大好き頑張れネッケル君がついに耐えきれずに辞めてしまった…。これも市民側への燃料になったのか。
 
ロナンとオランプ、マリーとフェルゼン、それぞれの立場と思いが切ない。
てかもうね、王妃として目覚めたマリー様が1幕のただただ可愛らしかった姿から打って変わってひたすら気高く神々しい。ずっと後光が差してる感じ。美しいしか言えない語彙力が悔しいくらい美しい。
 
教会のシーン、フェルゼンはイケメンなのにちょっと残念だよなぁwすぐにやられちゃうしwマリー様はそんなところも「アクセル♡」だったのかな。この辺は坂健さんがただただ凄い。凄いwww
観劇から何日か経っても坂健さんの「オーランプちゃ~ん!!」が脳内に残ってるwwwラマールさんにも幸せになってもらいたい…w
 
世界を我が手にのソニンちゃん超絶かっこいい・・・!!!抱いて!!!たぶん、あのソレーヌならアルトワ伯くらいワンパンで簡単に倒せる。棍棒手にしてすさまじい迫力でパン屋襲撃してるのに、彼氏に宥められたら素直に謝れるのが可愛いところ。
 
軍隊と戦うところ(ダンスシーン)はとにかく古川ロベスピエールが美しい。舞台ど真ん中(ゼロ番)でペイロールに踏みつけられて苦しんでるのとか、イケコが再び性癖出しやがってありがとうございます美味しくいただきます。
 
亡命せずにフランスの王妃として夫と子供達と共に残る決意をしたマリー様が美しい。本当に美しい。お花様のお花様力が全開である。もうほんとオランプじゃないけど「私はアントワネット様にお仕えしたいのです… !!!」ってなるわ。てかルイ16世がね、良い芝居してて…!!それがまた切なさ倍増させる。自分の運命を受け入れた穏やかなマリー様と悔しそうなフェルゼンとそのすべてを受け止めたうえでほほ笑むルイ16世…。
自分は恋を諦めたけれど、オランプには逆に後押ししてあげるマリー様。まあオランプとマリー様じゃ立場が違うものな…。
 
メインテーマの一つでもあるサイラモナムール。ロナン・オランプが歌っていちゃついてる後ろでダントンに銃の取り扱い方を教えてもらってるソレーヌちゃん。芝居が細かいなぁと思ってたら、おやおやロベスピエールもなんかずっと一人の女の肩抱いて…??え、抱いてて……???
 
デムーランとリュシル←わかる
ダントンとソレーヌ←もちろんわかる
ロナンとオランプ←メインカップル。当たり前にわかる
ロベスピエールと誰か←?????誰!?!?!?
 
いやほんとここの「お前誰だよ」感凄かった…。*1伏線ゼロで登場したと思ったら、この曲以降も全く絡まないんだぜ…。古川くんのキスのムダ使いじゃ…。てか、物語後のロベスピエールを思ったらここで周りに染まらずに一人孤高に立ってるのも良かったんじゃ。なんだろう、イケコがキスシーン好きだから女付けちゃったのかな…。だったらせめて役名くらいあげようぜ…。
 
バスティーユで恋人の父親連れ出したと思ったらそこで唐突に亡くなっちゃうロナン。こういうところまでなんだか少年漫画的。ロナンに駆けつけるのが主要キャストのみで、他の市民は要塞に乗り込んでいくのが、ロナンはこの物語の主人公だけどあくまでも民衆の一人にしか過ぎなかったんだなぁって感じでとても良い。なんか余計にじんわり来る。
ここでまたソレーヌの嘆きの歌が入るけど、冒頭の父親が死んじゃった時の曲と同じなんだよね…。これでソレーヌは本当に独りぼっちになってしまったのか…。ダントン幸せにしてやってくれって思うけど、そのダントンも後々アレだしなぁ…。
 
そのまま、メインキャストが人権宣言を読み上げる。今の時代、色々と考えさせられる言葉ばかり。当たり前のように享受している自由や権利は、決して当たり前でなくこの時につかみ取ったものなんだなぁ…。今のヨーロッパでこの言葉達はどう聞こえるんだろう…。
 
そのままフィナーレへ。質素なグレーの服に髪も切ってカペー未亡人になったマリー様が出てくるけど、それでも失われない気高さと美しさ。オペラグラス構えてなかったら合掌して拝みたいくらい。そしていつ「さようならヴェルサイユ、さようならパリ、 さようならフランス!」って言うのかと思ってしまった。*2 
 
カテコは動画の通り。最後に全員で革命の兄弟を歌うシーンでは左右にユラユラしながらニコニコしてる花總さんが可愛かったー!捌けるときは、岡さんがエスコートして上手へ。(下手はロナン&オランプ)2回目か3回目の登場の時にあのドレス姿で小走りに出てくる姿が超可愛くて!!客席から「かわいい…」「やだ可愛い…」ってたくさん聞こえてきたよw
 
 
1幕は各キャストの出会いだったり関係性だったり時代背景だったりが描かれてたけど、2幕はむしろ市民全体が主役って感じだった。激しくて熱量あるダンスシーンが多くて、これを一番見せたかった舞台なんだなと。アンサンブルさんたち、歌って踊ってバク転バク宙してフォーリアして、大変だなぁ…でもその迫力がかっこよかった。ダンスシーンだけ集めた動画欲しいくらい。てかDVDくれ。言い値で買うから!!!
 
主要キャスト以外だと、やっぱりルイ16世役の増澤さんの芝居が良かった…‼あそこがちゃんと芝居出来ないと、マリーとフェルゼンの切なさもネッケルとアルトワの駆け引きも、全部ぼやけるもんね。
あとリュシル役の則松さん、どこかで聞いた名前だと思ったら例のアレの子だったんですね。私は事実はよく分からないし当事者でもないので舞台上でのことでのみ評価したい。歌も踊りも本当に上手でこれからが楽しみな女優さんだと思ったよ。頑張れ!
 
あと、当たり前だけど暗転や場面転換にストレスが無い。いや、前回の舞台がちょっと暗転多いし長いしだったんで…。こちらの集中力や気持ちが途切れることなく舞台に入り込めるから暗転重要。
 
1789はもう一回見に行く予定。次は小池・夢咲ペアなのでどう違って見えるか楽しみ!!

*1:これも見た人ほぼ全員同じ感想だったw

*2:現役時代のあの舞台見に行ったけど、あまりの気高さと迫力に鳥肌たったの覚えてる