いつか「ファン」でなくなるときに
お久しぶりです。生きています。何度か精神的に死に掛けましたけども。
このまま、このブログは更新せずに行くつもりでした。
でも、最近ジャニオタ界隈があまりにもざわついているので、たまらず書いています。
まず言いたいのは「マイナスな感情は感染する」ということ。
これはもう、KinKiファンなら誰しも一度は通っているんじゃないかな!最近は他のグループでも増えましたね!嫌だね!
悪意を毎日撒き散らしている人たちっているんですよ。本当に。しかも自分では悪意って思ってないの。怖いことに。正論のつもりなの。
いやまぁ別にマイナスな感情持つことはいいんですよ。好きがあれば嫌いがあり、得意があれば苦手がある。
でもね、そのマイナスに触れて傷つく人がいる。
誰かの「嫌い」を見て、自分の「好き」が否定されたように感じてしまう人がいる。
あなたがネットに書き込んだ「○○が嫌い」は、「○○が好き」な人を傷つける刃になっているかもしれない。
それから、そのマイナスはじわじわと感染していく力があること。
好きを否定されたと思ったとき、自分の好きは間違っているのでないか、嫌いと思うほうが正しいのではないかと思ってしまう人がいる。
そして「○○は××を嫌っている」「○○はこんな酷い人だ」という意見を最初に見てしまうと、そんな風に見えてきてしまう人がいる。
そうやって一度ついてしまったバイアス、色眼鏡はすぐに外せなくなってしまう。
「キンキキッズって凄く仲いいんですね!こないだのTV、とても微笑ましかった」と言ってくれた年下の子がいました。私はその言葉がとても嬉しかった。そのまま新規ファンになってくれるかもしれなかった。
しばらくたった時、「TさんってKさんを実は嫌ってるとネットで見ました。たしかにこないだのあのシーンもそう言われればいじめみたいでした。」と言ってきて、本当に、あまりのことに膝から崩れ落ちてしまったことがある。
どうして自分が直接見た光景を信じなかったのだろう。
どうして最初に感じた「微笑ましい」という自分の感情を信じてくれなかったのだろう。
どうして悪意を持った他人が言うことを信じて、流されてしまうのだろう。
こんな風に、誰かのマイナスな感情を自分のものとして受け取ってしまう人は、実は案外多い。とくに若い人はそういう傾向が強い。
そしてこれはアンリーだけじゃなくて、いわゆる愚痴垢というものにも通じると思う。
○○が嫌いだ、こんなところがイヤだ、苦しい。その感情は問題ないけれど、そんな事ばかりを言い続けていると、全てがそんな風に見えてしまうのではないか。
特にツイッターで愚痴垢だけでつるんでしまうと、もともとあったはずの自分の好きも誰かの嫌いに上書きされてしまうのではないか。
あなたが今感じているそのマイナス感情は、本当にあなたの中にあったものですか?
誰の意見も見ずにいたとしても、本当にそんな風に思いましたか?
誰かの感情に同調しただけでないと、言い切れますか?
人間は流されやすいものです。情報からバイアスが掛かりやすい生き物です。程度の差はあれ、もうそんな風に脳がなってます。
だからこそ、きちんと、自分の好きと嫌いを見つめなおしてほしい。
そしてマイナスを発信するときはそれが誰かを傷つけていること、そして誰かに感染してしまうかもしれないことに自覚と覚悟を持ってほしい。
そしてここからはもっと重めのこと言うよー!
書いてる自分のメンタルが一番抉られるよー!キツイ!!
SMAPファンとして後輩ファンの皆様に言いたいことはもっとアイドルが見れることに感謝しなよってこと。
これはもう嵐ファンだけでもNEWSファンだけでもキスマイファンだけでもジャンプファンだけでもない。ジャニーズだけでもなく、全アイドルファンに言いたい。
アイドルとして、グループとして歌って踊ってコンサートやってバラエティ出てくれる。それはいつまでも続くことじゃない。
とても貴重なことで、その貴重な経験を自分たちは見ることが出来ているのだと。
どうしてそのことをもっと喜ばない!?限りある時間を楽しもうとしない!?
CD出るのも音楽番組でるのもグループでの番組もラジオもコンサートも、あって当たり前と思ってるの???
失ってからじゃ遅いんだよ!!!!!!!!!
去年1年のあれこれを対岸の火事とでも思ってるなら大間違いだよ。うちはまだ大丈夫とか思ってるなら過信しすぎだ。
SMAPはあの5人旅からたったの3年、あの27時間TVからたったの2年でああなった。
半年前には慎吾ちゃんが木村君に教えてもらった洋服を買えたよと嬉しそうに報告し、きむつよでギターの練習をし、しんごろは同じブランドのパーティーに出かけてた。大晦日には2TOPが一緒にスマショへ来て並んでレジ打ちしてた。
それでもああなった。
あなたの応援しているグループが、そのメンバーが、明日も同じ場所に立っていてくれる保障はどこにもない。
そのことをもっと、ちゃんと、感じて考えてほしい。無くしてから、消えると分かってから後悔しないように。
「ファン」という貴重な時間を、嘘に振り回されて消費してほしくない。
どこかのネット記者や遊び半分で火のない所に煙を出すような人間の嘘に。
これは私のエゴだけれど、せめてそんな風に『今はまだある』グループのファン達がそのことを分かってくれないと、去年のた打ち回って苦しんだSMAPもSMAPファンも浮かばれない気がする。
それでも、もう応援できなくなったなら、好きという気持ちがなくなったならそれはしょうがない。
だったらせめて、まだ「好きを楽しんでいる」人の邪魔はしちゃいけない。それはとても貴重な時間なんだから。
あなたの嫌いも苦しいも苦手も、それはあなたのものだ。誰も否定はしない。
だったら誰かの好きも楽しいも嬉しいも、やっぱり否定はしちゃいけないよ。
そんなつもりはなくても、マイナスな感情を撒くことで、ふいに誰かのプラスな感情を傷つけているかもしれないこと。
そして逆にプラスな感情を傷つけられた、自分もマイナスな感情になってきたと思ったら、一度冷静に考えてほしい。
それは誰かのマイナスを受け取ってしまっただけじゃないのか?
本当にそれは自分の中から出てきた感情なのか?
事前に誰の意見も聞かずに見て聴いていたら、そのときの感情はどうだった?
そしてどんなに辛くともちゃんと考えてほしい。
あなたの好きな人たちが、いつか必ずいなくなってしまうということを。
強制的に「ファン」を止めなくてはいけなくなるかもしれないことを。
その日までに自分に何が出来て何をしたいのかということを。
やがて来るそのときに、少しでもあなたが後悔しませんように。
ジャニオタ兼ミューオタが初めて歌舞伎を見に行った話
團菊祭五月大歌舞伎 | 歌舞伎座 | 歌舞伎美人(かぶきびと)
歌舞伎は本当に初めてて全く分からないため、オーディオガイドを借りました。単純にセリフの補足だけじゃなくて、見どころとか芝居の背景の説明とかもしてくれるのでとても助かる。
全体の感想としては、予想より音響や照明もしっかりついていて見やすかった!そしてマイクを使わずにセリフを言うので、人それぞれの 声の通りの良し悪しがわかりやすい 。誤魔化しがきかないという感じ。
あのメイクのおかげで2階席からでもはっきりと表情が見える。こういう部分がもしかしたら宝塚のメイクとかにも影響したのかも?
あと、床を打ち鳴らす音の迫力が凄い!生身の人間が飛んだり、足をダンっとおいて見えを切る時の迫力はおおおっ!っとなりました。
他、なんだろなー。黒子みてJr.みたいと思ったりwあ、そうそう。今回は浪曲が元なので浪曲師の方が舞台脇で歌ってらっしゃるんですが、その方のお名前が杵屋なんとかさんで『なんか聞き覚えのある名前…は!村治くん!!』と勝手になってました。村治くん、もしジャニーズ辞めてもあんなに凄い仕事継げるかもしれないのか…すげえ…。
あと、スマスマでのイメージしか無かったんですけどw海老蔵さん、華がすごい!寺子屋という演目で息子を身代わりに差し出す父親役やってたけど凄い良かった…めっちゃグッときた…。ただのちょっとファンキーなカニ蔵の元&たっくんのお友達とか思っててごめんなさい…。
この寺子屋の演目はお芝居仕立てで面白かった!身代わりになった子供の母親役を菊之助さん、寺子屋役を松緑さんがやってたけどなんかこう、三者三様の芝居が良かった…。あと、松緑さんのお嫁さん役を梅枝さんという若手の方がやってたんだけど、美人で綺麗な女形でした!
歌舞伎って色々進化も勿論してるんだろうけど、でもやっぱり古典だからこっちが想像力で補う部分が多くて、それが逆に楽しいというか。あと、ちょっとした手の動き、肩の形、顔の角度、そういうので悲しみや緊張や驚きや喜びを表現できるの、役者さんって凄い。
この団菊祭で菊之助さんの息子さんがお披露目と聞いてたんですが、どうやらそれは夜の部の1幕のみらしく。どうせなので当日立ち見券(幕見席)をその場で購入。1幕につき1000円で見たい分だけ買える。一緒に行った母親に時間の制約があったので1幕のみ買いました。スニーカーで来てフラッと見ていけるのはいいなぁ。帝劇でも立ち見とかやらないかなぁ。
※立ち見用の入り口
楽しみにしてた夜の部はお披露目らしく華やかな踊りでした。お祭り!って感じ。ここで若手がバク宙して背中から床に落ちるみたいな技をやってたんですが、素直にジャニオタの血が騒ぎましたwてかあれ、どうやってるんだろう…V6おじちゃんたちにはそろそろ無理してほしくないんで、SnowManあたり習ってみたらどうだろう…。
滝沢歌舞伎2016 5/7マチネ
1789-バスティーユの恋人たち- 5/5 マチネ
ちょっと日が空いちゃったので、あんまり詳しく覚えてないんですが、あとあとの備忘録のために。
この日の席は1階A席。全開と役代わりで小池ロナンと夢咲オランプ。
やっぱり見る席って重要だなとしみじみ感じました…。このミュージカルに関しては、2階前方より1階後方の方が断然良い。1階だと、客席を走っていくキャストやアンサンブルの表情も良く見えて、迫力が全然違う。ダンスシーンもジャンプの高さや手や足で打ち鳴らす音なんかが良く聞こえてきた。
夜の公園でラマールがオランプを追って客席に降りてくるところ(シャルロットに『あっちだよ』って嘘を教えられた後のシーン)、後方でも「どこかな~オランプちゃんど~こ~か~な~??」ってマイクオフで言ってたw
後、2幕冒頭の市民&革命家たちが下手扉から登場して舞台に上がっていくところ。舞台側に一斉に歩き出す前に古川ロベスピエールが他の列の先頭の人たちと頷き合って合図を送っていて、リーダー感あって良かった!こんな演出してたなんて知らなかったよ…。
それからこの日は花總さんですら、最初の歌でちょっと声が掠れて地声での高音が出しずらそうにしてたり、渡辺くんなんか「武器を取れ」で盛大に声裏返し&音外しでやらかしちゃってたけど、そんな中ソニンソレーヌがめちゃくちゃ良かった!!!いや、いつも良いけど!でも本当に前回よりも良かった。冒頭の「叫ぶ声」のソロからしてもう涙腺に響いてくる。
この「叫ぶ声」って曲、最初に父親が殺された時と最後の兄が殺された時どちらでも歌われる曲だけど、最初は悲しみとか戸惑いが感じられていたけれど、最後はやるせなさや怒りが感じられて、ソレーヌは元々しっかりした女だったんだろうけど、パリに出てきて紆余曲折あって革命を通じて、強い女になったんだなぁと感じられた。
あとやっぱりパン屋襲撃ですよ。この日のソレーヌ、本当に怖くてw(全力で褒めてる)すっごい迫力だったな…。ロベピエとかに「だからちゃんと話し合いしてるって」的なことを言われている時も「何生ぬるいこと言ってんのよ」くらいな感じで睨み付けてて。その後「信じていいの?」ってロベピエ無視して彼氏に聞くところは、ソレーヌちゃんの可愛いところだと思ってるw
小池ロナンは少年サンデーの主人公感凄い。*1ちっこい身体に熱い魂!みたいな。喜怒哀楽がはっきりしていて、嬉しいときは嬉しい、怒ってるときは怒ってるって全身から出てる。歌も、ぶっちゃけ全然期待していなかったんですが、良かったよー!ちょっと発声が苦しそうかな?ってところはあったけど、全然及第点です。背が小さいけど、それで長身揃いの革命家たちと肩組むとちょっと背伸びしているようになっていて、それが地方の農民出のロナンが背伸びしてブルジョワとつるんでる感じに凄く会ってた。脱獄シーンで「一番小さい兵士を探せ!」のところは、うん、オランプじゃなくてロナンの方が小さ…げふんげふん。
夢咲オランプは神田オランプより大人な感じ。オランプの持つ聡明さや先見性、強さはこちらの方が感じられる。王宮を出るところで、拳銃をアルトワ伯に向けるシーンなんか、「お前のものになるくらいなら私はここで死ぬ!!」くらいの強さがあった。コメディ部分は神田オランプの方がよりコミカルで良かったけど。宝塚の時とは発声方法が違うだろうから歌での高音とかがちょっと大変そうだったけど、私は夢咲オランプ好きだわ。ロナンへの想いが強く感じられるのもこっちかなぁ。それからやっぱり所作が綺麗!下級とはいえ貴族の出だよね、わかるわかる!!
だからこそ、クライマックスでロナンから「全部終わったら村に一緒に帰ろう」という完全なる死亡フラグプロポーズされたときに、ちょっとモヤる。これは別に神田Ver.でもそうなんだけど。オランプちゃん、めっちゃ幸せそうに頷いてるけど、どう見ても地方の農家の嫁に収まる感じしないぞ…?
2回観劇出来て、やっぱりサイラモナムールの誰だお前感とか、場面転換多すぎというか幕前芝居やりすぎ問題とか、前回は花總さんを追うのに必死で気にならなかったけどフェルゼンとのデュエット曲だけ妙に演歌調じゃない?とか色々突っ込みどころもあるけど、それでもやっぱり良い舞台、素敵なミュージカルでした!
これはほんと、アンサンブルのダンスが主役みたいなところあるので、ぜひ映像化してほしいなぁ。そしてもし来年以降に再演があれば、今度は凰稀マリーも見てみたい。
*1:加藤ロナンはマガジン
1789-バスティーユの恋人たち- 4/21 マチネ②
1789-バスティーユの恋人たち- 4/21 マチネ①
帝劇版1789見てきました。この日は加藤・神田・花總のキャスト。
フランスミュージカル(スペクタキュル)は、 小池先生がわざわざパンフレットで言及されている通り、ブロードウェイやロンドンのミュージカルとはちょっと違う。 ぶっちゃけストーリーは細かいところで突っ込みどころがあるし「お前、急にどうした!?」っていうキャラもいるけど、そういうのを吹き飛ばす曲と演者の技量と熱が凄い。それに小池先生お得意の美しい舞台演出が重なって中毒性のある舞台になってる。はまらない人には全くはまらないと思うけど、はまる人はとことんはまる、そんな舞台。
これ以降、ストーリーに沿って感想書いていきますので、ネタバレします。また細かい説明は省くので舞台を見ていない人にはわかりにくいかも…。
まず舞台には紗幕が掛かっており、1789のロゴが投影されてる。ロゴバックの雲が少しずつ動いていて『時代が動く』ことの暗示をしているよう。
スーベニア~騒音の歌姫~ 2/27 マチネ②
①の続きです。
ジェンキンスとデューク以外の各キャラ・役者さんへの感想から。