All need is LOVE!

アイドルを斜めから観察してます。

いつか「ファン」でなくなるときに

お久しぶりです。生きています。何度か精神的に死に掛けましたけども。
このまま、このブログは更新せずに行くつもりでした。
でも、最近ジャニオタ界隈があまりにもざわついているので、たまらず書いています。

 

まず言いたいのは「マイナスな感情は感染する」ということ。

これはもう、KinKiファンなら誰しも一度は通っているんじゃないかな!最近は他のグループでも増えましたね!嫌だね!
悪意を毎日撒き散らしている人たちっているんですよ。本当に。しかも自分では悪意って思ってないの。怖いことに。正論のつもりなの。
いやまぁ別にマイナスな感情持つことはいいんですよ。好きがあれば嫌いがあり、得意があれば苦手がある。
でもね、そのマイナスに触れて傷つく人がいる。
誰かの「嫌い」を見て、自分の「好き」が否定されたように感じてしまう人がいる。

 

あなたがネットに書き込んだ「○○が嫌い」は、「○○が好き」な人を傷つける刃になっているかもしれない。

 

それから、そのマイナスはじわじわと感染していく力があること。
好きを否定されたと思ったとき、自分の好きは間違っているのでないか、嫌いと思うほうが正しいのではないかと思ってしまう人がいる。
そして「○○は××を嫌っている」「○○はこんな酷い人だ」という意見を最初に見てしまうと、そんな風に見えてきてしまう人がいる。
そうやって一度ついてしまったバイアス、色眼鏡はすぐに外せなくなってしまう。

 

キンキキッズって凄く仲いいんですね!こないだのTV、とても微笑ましかった」と言ってくれた年下の子がいました。私はその言葉がとても嬉しかった。そのまま新規ファンになってくれるかもしれなかった。
しばらくたった時、「TさんってKさんを実は嫌ってるとネットで見ました。たしかにこないだのあのシーンもそう言われればいじめみたいでした。」と言ってきて、本当に、あまりのことに膝から崩れ落ちてしまったことがある。
 どうして自分が直接見た光景を信じなかったのだろう。
 どうして最初に感じた「微笑ましい」という自分の感情を信じてくれなかったのだろう。
 どうして悪意を持った他人が言うことを信じて、流されてしまうのだろう。
こんな風に、誰かのマイナスな感情を自分のものとして受け取ってしまう人は、実は案外多い。とくに若い人はそういう傾向が強い。

 

そしてこれはアンリーだけじゃなくて、いわゆる愚痴垢というものにも通じると思う。
○○が嫌いだ、こんなところがイヤだ、苦しい。その感情は問題ないけれど、そんな事ばかりを言い続けていると、全てがそんな風に見えてしまうのではないか。
特にツイッターで愚痴垢だけでつるんでしまうと、もともとあったはずの自分の好きも誰かの嫌いに上書きされてしまうのではないか。

 

あなたが今感じているそのマイナス感情は、本当にあなたの中にあったものですか?

誰の意見も見ずにいたとしても、本当にそんな風に思いましたか?

誰かの感情に同調しただけでないと、言い切れますか?

 

人間は流されやすいものです。情報からバイアスが掛かりやすい生き物です。程度の差はあれ、もうそんな風に脳がなってます。
だからこそ、きちんと、自分の好きと嫌いを見つめなおしてほしい。
そしてマイナスを発信するときはそれが誰かを傷つけていること、そして誰かに感染してしまうかもしれないことに自覚と覚悟を持ってほしい。

 

 

そしてここからはもっと重めのこと言うよー!
書いてる自分のメンタルが一番抉られるよー!キツイ!!

 

SMAPファンとして後輩ファンの皆様に言いたいことはもっとアイドルが見れることに感謝しなよってこと。

これはもう嵐ファンだけでもNEWSファンだけでもキスマイファンだけでもジャンプファンだけでもない。ジャニーズだけでもなく、全アイドルファンに言いたい。

アイドルとして、グループとして歌って踊ってコンサートやってバラエティ出てくれる。それはいつまでも続くことじゃない。
とても貴重なことで、その貴重な経験を自分たちは見ることが出来ているのだと。
どうしてそのことをもっと喜ばない!?限りある時間を楽しもうとしない!?
CD出るのも音楽番組でるのもグループでの番組もラジオもコンサートも、あって当たり前と思ってるの???

 

失ってからじゃ遅いんだよ!!!!!!!!!

 

去年1年のあれこれを対岸の火事とでも思ってるなら大間違いだよ。うちはまだ大丈夫とか思ってるなら過信しすぎだ。
SMAPはあの5人旅からたったの3年、あの27時間TVからたったの2年でああなった。
半年前には慎吾ちゃんが木村君に教えてもらった洋服を買えたよと嬉しそうに報告し、きむつよでギターの練習をし、しんごろは同じブランドのパーティーに出かけてた。大晦日には2TOPが一緒にスマショへ来て並んでレジ打ちしてた。
それでもああなった。

 

あなたの応援しているグループが、そのメンバーが、明日も同じ場所に立っていてくれる保障はどこにもない。

 

そのことをもっと、ちゃんと、感じて考えてほしい。無くしてから、消えると分かってから後悔しないように。
「ファン」という貴重な時間を、嘘に振り回されて消費してほしくない。
どこかのネット記者や遊び半分で火のない所に煙を出すような人間の嘘に。

 

これは私のエゴだけれど、せめてそんな風に『今はまだある』グループのファン達がそのことを分かってくれないと、去年のた打ち回って苦しんだSMAPSMAPファンも浮かばれない気がする。

 

それでも、もう応援できなくなったなら、好きという気持ちがなくなったならそれはしょうがない。
だったらせめて、まだ「好きを楽しんでいる」人の邪魔はしちゃいけない。それはとても貴重な時間なんだから。
あなたの嫌いも苦しいも苦手も、それはあなたのものだ。誰も否定はしない。
だったら誰かの好きも楽しいも嬉しいも、やっぱり否定はしちゃいけないよ。

 

 

そんなつもりはなくても、マイナスな感情を撒くことで、ふいに誰かのプラスな感情を傷つけているかもしれないこと。
そして逆にプラスな感情を傷つけられた、自分もマイナスな感情になってきたと思ったら、一度冷静に考えてほしい。
それは誰かのマイナスを受け取ってしまっただけじゃないのか?
本当にそれは自分の中から出てきた感情なのか?
事前に誰の意見も聞かずに見て聴いていたら、そのときの感情はどうだった?

 

そしてどんなに辛くともちゃんと考えてほしい。
あなたの好きな人たちが、いつか必ずいなくなってしまうということを。
強制的に「ファン」を止めなくてはいけなくなるかもしれないことを。
その日までに自分に何が出来て何をしたいのかということを。

 

 

やがて来るそのときに、少しでもあなたが後悔しませんように。

 

ジャニオタ兼ミューオタが初めて歌舞伎を見に行った話

5/22(日)に歌舞伎(not滝沢)デビューしたよ!!!
 
この日の天候は晴れ。最高気温は29℃。5月でこんな暑いとか聞いてない…!
なのでジャケット着用を止めて、ノースリーブのワンピースにカーディガンという軽装に急遽変更。帝劇ならこれで大丈夫だけど、歌舞伎座はどうかな…とビクビクしてたら全然平気だった。
 
座席は2階の2列目、舞台ほぼ正面。
見まわした客席の年齢層はやっぱり高め。帝劇の大型ミュージカルよりさらに+15歳って感じかな。男女比率は3:7で女性がやや大目。着物の女性や男性の姿もちらほら。大型の観光バスで来ている団体も2つくらいありました。
1番舞台に近い桟敷席に如何にも常連です!って感じのお着物を着たご夫婦がいらして、あー私の思う歌舞伎ファンのイメージってこれだわ…。
 
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※2階席からみた舞台。この幕見ると、あー歌舞伎っぽい‼ってなる。 
 
この日の演目はこちらの通り。私が見たのは昼の部。

團菊祭五月大歌舞伎 | 歌舞伎座 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

 

歌舞伎は本当に初めてて全く分からないため、オーディオガイドを借りました。単純にセリフの補足だけじゃなくて、見どころとか芝居の背景の説明とかもしてくれるのでとても助かる。

全体の感想としては、予想より音響や照明もしっかりついていて見やすかった!そしてマイクを使わずにセリフを言うので、人それぞれの 声の通りの良し悪しがわかりやすい 。誤魔化しがきかないという感じ。

あのメイクのおかげで2階席からでもはっきりと表情が見える。こういう部分がもしかしたら宝塚のメイクとかにも影響したのかも?

あと、床を打ち鳴らす音の迫力が凄い!生身の人間が飛んだり、足をダンっとおいて見えを切る時の迫力はおおおっ!っとなりました。

他、なんだろなー。黒子みてJr.みたいと思ったりwあ、そうそう。今回は浪曲が元なので浪曲師の方が舞台脇で歌ってらっしゃるんですが、その方のお名前が杵屋なんとかさんで『なんか聞き覚えのある名前…は!村治くん!!』と勝手になってました。村治くん、もしジャニーズ辞めてもあんなに凄い仕事継げるかもしれないのか…すげえ…。

 

あと、スマスマでのイメージしか無かったんですけどw海老蔵さん、華がすごい!寺子屋という演目で息子を身代わりに差し出す父親役やってたけど凄い良かった…めっちゃグッときた…。ただのちょっとファンキーなカニ蔵の元&たっくんのお友達とか思っててごめんなさい…。

この寺子屋の演目はお芝居仕立てで面白かった!身代わりになった子供の母親役を菊之助さん、寺子屋役を松緑さんがやってたけどなんかこう、三者三様の芝居が良かった…。あと、松緑さんのお嫁さん役を梅枝さんという若手の方がやってたんだけど、美人で綺麗な女形でした!

 

歌舞伎って色々進化も勿論してるんだろうけど、でもやっぱり古典だからこっちが想像力で補う部分が多くて、それが逆に楽しいというか。あと、ちょっとした手の動き、肩の形、顔の角度、そういうので悲しみや緊張や驚きや喜びを表現できるの、役者さんって凄い。

 

 

この団菊祭で菊之助さんの息子さんがお披露目と聞いてたんですが、どうやらそれは夜の部の1幕のみらしく。どうせなので当日立ち見券(幕見席)をその場で購入。1幕につき1000円で見たい分だけ買える。一緒に行った母親に時間の制約があったので1幕のみ買いました。スニーカーで来てフラッと見ていけるのはいいなぁ。帝劇でも立ち見とかやらないかなぁ。

 

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※立ち見用の入り口

 

楽しみにしてた夜の部はお披露目らしく華やかな踊りでした。お祭り!って感じ。ここで若手がバク宙して背中から床に落ちるみたいな技をやってたんですが、素直にジャニオタの血が騒ぎましたwてかあれ、どうやってるんだろう…V6おじちゃんたちにはそろそろ無理してほしくないんで、SnowManあたり習ってみたらどうだろう…。

 

お披露目の子、どうも初日では花道で転んじゃったらしく、本日はお父様に抱えられて登場。舞台中央に来た後も顔を覆ってしまうし、扇子を投げてしまうし*1結局挨拶も出来ないままだったけど、それが全てまるっとか!わ!い!い!!!
お祖父様達とお父様が一生懸命フォローしてたけど、それも含めて会場中がフワーンと暖かい空気になってました。
しかし父方の祖父も母方の祖父も人間国宝とは…凄い……。そんなお祖父様方が孫にメロメロの様子がよくわかって皆まとめて可愛いw
最後の拍子だけはちゃんとやってて「あーお拍子は好きなのね、楽しいね、良かったね~」とまた可愛い。
 
 
とにかく、想像以上に面白かった!六月歌舞伎は松本幸四郎さんと市川染五郎さん親子に猿之助さんで義経千本桜らしく、う、見たい…と軽率に思ってしまった…。ちょっと行けそうだったら幕見席に挑戦してみようかなぁ。

*1:それを吉右衛門さんが拾ってちゃんと場所に置いてたw

滝沢歌舞伎2016 5/7マチネ

もうどんだけ経ってるんだよって感じですが、これまた備忘録的に。
 
 
席はV6枠で取った3階席のほぼ正面。なので客席降りの演出や花道を使った演出は見えず、脇の方にあるモニターを見る感じになる。*1
おまけに健ちゃんとジェシーくんと大我ちゃんという好きな子が3人も舞台上にいるので、もうどこを見たらいいものやら…!!
 
ちなみに初の滝沢歌舞伎でした。が、想像していた以上に分かりやすい…!!これまで見たジャニ舞台の中で一番すんなり見れたかも知れない。1幕をショー、2幕を芝居と分けた構造が良かったんだと思う。たぶん、ジャニさんの作る舞台は伝えたい思い・ストーリーと見せたい演出・ショー部分がごっちゃごちゃになってるからあんなに訳わかんなくて突っ込みどころ満載になっちゃってるんじゃ…。
 
タッキーの「日本の、和の美しさを伝えたい」という思いが語られて開演。しょっぱなからフライング。光ちゃんのフライングは本当に見えない羽が生えてるんじゃ…光ちゃんレベルになると重力とかかからないのかも…みたいな軽やかさだけど、タッキーはちゃんと重力を感じるけど確かに飛んでる感じでちょっと不思議でした。タッキーの方がより男らしいというか。どちらも綺麗なことに変わりは無いんですけどね。
 
健ちゃんはMaybeのソロバージョンで登場*2。振り付けは健ちゃんらしく手話を取り入れたもの*3超かっこいい。これ、去年のVコン感想でも言ったけど、ほら、三宅健ってさ、当たり前に可愛いじゃん?三宅健=可愛いってもう夜は暗い並に世間の常識じゃん??でも実際見るとスーパーウルトラ超絶かっこいいんですよ!!!!凄くない!?うちの三宅健凄くない!?!?という謎の優越感。
 
ジェシーに長槍持たせた人、天才か…天才だ…!に、似合いすぎる…‼顔もスタイルも含めて、リアルFF過ぎる…‼
 
その後は噂の林くん雪女。いや、ほんと申し訳ないけどホーンテッドマンションがギリギリな自分には無理だった。耳は塞がなかったけど、とても舞台(とくに映像)は見ていられなくて、天井の模様とか舞台上に置かれた「滝沢歌舞伎」の飾りとかぼんやり見てた…3階席で助かったよ…。たぶん1階席なら泣いてた。てか1階のお客さん、よく平気だな…。林くん、うますぎ…。
 
続いて、椅子に座った健ちゃんから始まるダンスパート「MASK」。赤い軍服みたいな衣装の健ちゃん、似合う…‼そして20歳近く年下のJr.もいるだろうに、誰よりもキレッキレに踊る三宅健超かっこいい!!凄くない?うちの三宅健凄くない!?(2回目)
 
タッキーが変面をする場面では、下手に出てきた大我ちゃんのソロ。事前にシアターガイドの連載読んでたけど、うん、ごめんやっぱり英語だってわかりにくかった…。でも低音きれいに出るようになったねー今年のルドルフも頑張れ!!そしてこの時の衣装がぶかぶかでちょっと萌えるw腰が!細い!!
 
噂の腹筋太鼓は横から健ちゃんの肉体美を堪能。健ちゃん、あの顔と性格なのに趣味がボクシングでバキバキの身体持ってるの、ほんとずるいよね…。上下にグルグル回る健&タッキーの周りで盆通りにクルクルまわるJr.たち。なので目を離すとすぐにお目当てがどこにいったか分からなくなる…と思いきや身体つきが他のJr.から浮いてるせいで直ぐに見つかるジェシーと岩本くん。 2人だけ体の厚みが違うwww だが、肝心の2人が似たような髪型しているせいでちょいちょい見間違える(この場面以外でも)。より肩の厚みがあるのがジェシーでより胸筋腹筋割れてるのが岩本くんって感じ。いやしかし、ジェシーは顔も相まってギリシャ彫刻みたいでしたごちそうさまです。
大我ちゃんは相変わらず白くて細かったけど、去年の少年たちよりは筋肉ついた!?役柄のせいもあったのかもしれないけど、去年ほど「見てはいけないものを見てしまった」感は無かった。去年はほんと、私の中のばあやが「坊ちゃま―!!!なんて恰好をー!!!!!」って叫んでた…。
 
このあと、健&タッキーによる「浮世艶姿桜」。健ちゃんが怪我してる間はずっとタッキーのソロパートになっていたみたいなんだけど、私が入る直前で健ちゃんが復活してくれてた。なんていうか、2人とも生粋のジャニーズ&エイベ育ちだなぁ…という感じ。曲のはまり方がエイベ。
 
そこから2人のお化粧へ。タッキーが上手、健ちゃんが下手で別れて、SnowManも3人ずつ別れている中、京ジェシ増林が出てきてSeasonという英語詞の曲を歌う。(ここで歌うの!?という突っ込みはしてはいけない…)4人とも上手いんだけど、やっぱり京ジェシの2人の歌声は相性がいい!それに息が合うというか、一緒に歌っているのが多いし長い分、お互いに綺麗に合わせられるんだなぁとしみじみ思った。向かい合って目を合わせながら歌うことも多くてね!2人が一緒に歌っている時の声が一番好きだよ…。
 
健&タッキーのみのお話パート。なぜか無言でお互い手鏡を相手に向けて光を反射しあうw(というか健ちゃんの気まぐれにタッキーが付き合ってくれてたw)タッキーが健ちゃんを「先輩」と呼ぶたびに「健ちゃんが…あの健ちゃんが、先輩って呼ばれてる!!!」と静かに感動するオタク。
 
タ「Jr.と仲良くなれましたか?京本大我とかどうです?」
健「あの子、ちょっとおかしいんだよなー。なんか、けいこでも『今日は喧嘩できる!』とか言ってきてー。」
タ「えっ!!!!健くんにですか!?」
健「なんか~『喧嘩しましょう!』『今日はおれ、やれます!勝てる気がする!』とか急に言ってきて~。頭のネジ2,3本緩んでんなーあれ。」
 
大我ちゃん…!!!!好きっ…!!!!
私の中で「うちの坊ちゃんが申し訳ありません!」っていうばあやと「やだ大我ちゃん、かわいい…」っていうオタクが争ってた。
しかしV6メンバーに「首輪が外れてる」「保護者同伴必須」と言われる健ちゃんにネジ緩んでるって言われる大我ちゃん、ほんと…(頭抱え)いいよいいよ、このまま伸び伸びと育っておくれ…。
 
そろそろ〆…っぽくなったところで
健「おい滝沢、何勝手に終わらそうとしてんだよ」
タ「えwwwいや、そんなことはwww」
健「今からあれだろ、口紅塗るんだろ!あの、客席の滝様ファンが一斉にこう(オペラグラス覗くふり)するやつ!」
タ「ちょwwwwやりにくいじゃないですか!」
健「あ、ほらほら!今だよ!!」
タ「先輩!準備してください!頼むから!!」
っていうやり取りしてて、またもや健ちゃんが先輩なことに感動するオタク。こういうやり取り見てると、寮とか地方のホテルでカミセン部屋にタキツバ呼び出して、「剛健の嫌なところ、なんか言ってみろよ」と言わせたあげく隠れてた剛健が出ていくというドッキリしかけてたエピソード思い出すw*4
 
歌舞伎シーンの最初は口上。それぞれが正座したまま抱負織り交ぜて自己紹介していく中、突然立ち上がり歩き出す大我ちゃんw
大「昨日は好きな食べ物、トマトについて語りましたが今日は好きな花について話します。僕の好きな花はたんぽぽです!お客様の中にはたんぽぽなんて綿毛になってとんでくだけって思う方もいるかもしれませんが、滝沢くんってたんぽぽに似てますよね!?最初のフライングなんてまさに綿毛が飛んでいるようじゃないですか!まさに、たんぽぽタッキー!たんぽぽ秀明です! 京本大我!」
大我ちゃんが!お客様からの大爆笑と盛大な拍手を手に入れた!!
ちなみに聞いてるジェシーはずっと下見てプルプル震えながら笑いをこらえようとしてましたw
 
 
ちょっとこの辺りで記憶も時間も力尽きますね…。2幕はお芝居だったんですけど、テンポ良かったし、深澤くんが大活躍でしたwすっごい笑ったのは覚えてるけど書けるほどちゃんと覚えてないや…。相変わらず健ちゃんが超かっこよかったのだけは確か。
 
そうそう、皆でわちゃーっとなるシーンとか、メイン2人の周りでJr.が踊るシーンとか、だいたい頭身バランスおかしい…と思うとジェシーか長妻くんだった。足長すぎだろ…人体の不思議かよ…。あと色白過ぎ小顔すぎと思うとやっぱり大我ちゃんだった。人体の不思議パート2。
 
後なんだ…セグウェイあったのはオープニングでしたっけ?正直、笑い堪える必要があったのはそこくらいで、他は本当にちゃんとショー&芝居として見れた。正直、もっとチケットあったらよかったのに!と思えるくらい楽しかったです。来年の上演も決定したみたいですが、もしまた健ちゃんが出演出来たらいいなー!よろしくタッキー!!

*1:ぶっちゃけモニターですら遠い…

*2:出だしの剛つんと『たまらなく会いたいと思える』の岡田の声が幻聴で聞こえるのはもうしょうがないよね…

*3:後半サビはOMGコンと同じ振り付けしてたかも

*4:この伝統のドッキリ、剛健はKinKiにやられ、KinKiはSMAPにやられてたらしい

1789-バスティーユの恋人たち- 5/5 マチネ

ちょっと日が空いちゃったので、あんまり詳しく覚えてないんですが、あとあとの備忘録のために。

 

この日の席は1階A席。全開と役代わりで小池ロナンと夢咲オランプ。

やっぱり見る席って重要だなとしみじみ感じました…。このミュージカルに関しては、2階前方より1階後方の方が断然良い。1階だと、客席を走っていくキャストやアンサンブルの表情も良く見えて、迫力が全然違う。ダンスシーンもジャンプの高さや手や足で打ち鳴らす音なんかが良く聞こえてきた。

 

夜の公園でラマールがオランプを追って客席に降りてくるところ(シャルロットに『あっちだよ』って嘘を教えられた後のシーン)、後方でも「どこかな~オランプちゃんど~こ~か~な~??」ってマイクオフで言ってたw

 

後、2幕冒頭の市民&革命家たちが下手扉から登場して舞台に上がっていくところ。舞台側に一斉に歩き出す前に古川ロベスピエールが他の列の先頭の人たちと頷き合って合図を送っていて、リーダー感あって良かった!こんな演出してたなんて知らなかったよ…。

 

それからこの日は花總さんですら、最初の歌でちょっと声が掠れて地声での高音が出しずらそうにしてたり、渡辺くんなんか「武器を取れ」で盛大に声裏返し&音外しでやらかしちゃってたけど、そんな中ソニンソレーヌがめちゃくちゃ良かった!!!いや、いつも良いけど!でも本当に前回よりも良かった。冒頭の「叫ぶ声」のソロからしてもう涙腺に響いてくる。

この「叫ぶ声」って曲、最初に父親が殺された時と最後の兄が殺された時どちらでも歌われる曲だけど、最初は悲しみとか戸惑いが感じられていたけれど、最後はやるせなさや怒りが感じられて、ソレーヌは元々しっかりした女だったんだろうけど、パリに出てきて紆余曲折あって革命を通じて、強い女になったんだなぁと感じられた。

あとやっぱりパン屋襲撃ですよ。この日のソレーヌ、本当に怖くてw(全力で褒めてる)すっごい迫力だったな…。ロベピエとかに「だからちゃんと話し合いしてるって」的なことを言われている時も「何生ぬるいこと言ってんのよ」くらいな感じで睨み付けてて。その後「信じていいの?」ってロベピエ無視して彼氏に聞くところは、ソレーヌちゃんの可愛いところだと思ってるw

 

小池ロナンは少年サンデーの主人公感凄い。*1ちっこい身体に熱い魂!みたいな。喜怒哀楽がはっきりしていて、嬉しいときは嬉しい、怒ってるときは怒ってるって全身から出てる。歌も、ぶっちゃけ全然期待していなかったんですが、良かったよー!ちょっと発声が苦しそうかな?ってところはあったけど、全然及第点です。背が小さいけど、それで長身揃いの革命家たちと肩組むとちょっと背伸びしているようになっていて、それが地方の農民出のロナンが背伸びしてブルジョワとつるんでる感じに凄く会ってた。脱獄シーンで「一番小さい兵士を探せ!」のところは、うん、オランプじゃなくてロナンの方が小さ…げふんげふん。

 

夢咲オランプは神田オランプより大人な感じ。オランプの持つ聡明さや先見性、強さはこちらの方が感じられる。王宮を出るところで、拳銃をアルトワ伯に向けるシーンなんか、「お前のものになるくらいなら私はここで死ぬ!!」くらいの強さがあった。コメディ部分は神田オランプの方がよりコミカルで良かったけど。宝塚の時とは発声方法が違うだろうから歌での高音とかがちょっと大変そうだったけど、私は夢咲オランプ好きだわ。ロナンへの想いが強く感じられるのもこっちかなぁ。それからやっぱり所作が綺麗!下級とはいえ貴族の出だよね、わかるわかる!!

だからこそ、クライマックスでロナンから「全部終わったら村に一緒に帰ろう」という完全なる死亡フラグプロポーズされたときに、ちょっとモヤる。これは別に神田Ver.でもそうなんだけど。オランプちゃん、めっちゃ幸せそうに頷いてるけど、どう見ても地方の農家の嫁に収まる感じしないぞ…?

 

 

2回観劇出来て、やっぱりサイラモナムールの誰だお前感とか、場面転換多すぎというか幕前芝居やりすぎ問題とか、前回は花總さんを追うのに必死で気にならなかったけどフェルゼンとのデュエット曲だけ妙に演歌調じゃない?とか色々突っ込みどころもあるけど、それでもやっぱり良い舞台、素敵なミュージカルでした!

これはほんと、アンサンブルのダンスが主役みたいなところあるので、ぜひ映像化してほしいなぁ。そしてもし来年以降に再演があれば、今度は凰稀マリーも見てみたい。

*1:加藤ロナンはマガジン

1789-バスティーユの恋人たち- 4/21 マチネ②

①の続き。
 
2幕はヴェルサイユに押し寄せる民衆のシーンから。全体的に1幕より民衆のシーンが多い。いよいよ革命が始まったって感じ。熱量が上がってく市民側と逆にどんどん崩壊していく宮殿側の対比がわかりやすく描かれてた。
 
皆大好き頑張れネッケル君がついに耐えきれずに辞めてしまった…。これも市民側への燃料になったのか。
 
ロナンとオランプ、マリーとフェルゼン、それぞれの立場と思いが切ない。
てかもうね、王妃として目覚めたマリー様が1幕のただただ可愛らしかった姿から打って変わってひたすら気高く神々しい。ずっと後光が差してる感じ。美しいしか言えない語彙力が悔しいくらい美しい。
 
教会のシーン、フェルゼンはイケメンなのにちょっと残念だよなぁwすぐにやられちゃうしwマリー様はそんなところも「アクセル♡」だったのかな。この辺は坂健さんがただただ凄い。凄いwww
観劇から何日か経っても坂健さんの「オーランプちゃ~ん!!」が脳内に残ってるwwwラマールさんにも幸せになってもらいたい…w
 
世界を我が手にのソニンちゃん超絶かっこいい・・・!!!抱いて!!!たぶん、あのソレーヌならアルトワ伯くらいワンパンで簡単に倒せる。棍棒手にしてすさまじい迫力でパン屋襲撃してるのに、彼氏に宥められたら素直に謝れるのが可愛いところ。
 
軍隊と戦うところ(ダンスシーン)はとにかく古川ロベスピエールが美しい。舞台ど真ん中(ゼロ番)でペイロールに踏みつけられて苦しんでるのとか、イケコが再び性癖出しやがってありがとうございます美味しくいただきます。
 
亡命せずにフランスの王妃として夫と子供達と共に残る決意をしたマリー様が美しい。本当に美しい。お花様のお花様力が全開である。もうほんとオランプじゃないけど「私はアントワネット様にお仕えしたいのです… !!!」ってなるわ。てかルイ16世がね、良い芝居してて…!!それがまた切なさ倍増させる。自分の運命を受け入れた穏やかなマリー様と悔しそうなフェルゼンとそのすべてを受け止めたうえでほほ笑むルイ16世…。
自分は恋を諦めたけれど、オランプには逆に後押ししてあげるマリー様。まあオランプとマリー様じゃ立場が違うものな…。
 
メインテーマの一つでもあるサイラモナムール。ロナン・オランプが歌っていちゃついてる後ろでダントンに銃の取り扱い方を教えてもらってるソレーヌちゃん。芝居が細かいなぁと思ってたら、おやおやロベスピエールもなんかずっと一人の女の肩抱いて…??え、抱いてて……???
 
デムーランとリュシル←わかる
ダントンとソレーヌ←もちろんわかる
ロナンとオランプ←メインカップル。当たり前にわかる
ロベスピエールと誰か←?????誰!?!?!?
 
いやほんとここの「お前誰だよ」感凄かった…。*1伏線ゼロで登場したと思ったら、この曲以降も全く絡まないんだぜ…。古川くんのキスのムダ使いじゃ…。てか、物語後のロベスピエールを思ったらここで周りに染まらずに一人孤高に立ってるのも良かったんじゃ。なんだろう、イケコがキスシーン好きだから女付けちゃったのかな…。だったらせめて役名くらいあげようぜ…。
 
バスティーユで恋人の父親連れ出したと思ったらそこで唐突に亡くなっちゃうロナン。こういうところまでなんだか少年漫画的。ロナンに駆けつけるのが主要キャストのみで、他の市民は要塞に乗り込んでいくのが、ロナンはこの物語の主人公だけどあくまでも民衆の一人にしか過ぎなかったんだなぁって感じでとても良い。なんか余計にじんわり来る。
ここでまたソレーヌの嘆きの歌が入るけど、冒頭の父親が死んじゃった時の曲と同じなんだよね…。これでソレーヌは本当に独りぼっちになってしまったのか…。ダントン幸せにしてやってくれって思うけど、そのダントンも後々アレだしなぁ…。
 
そのまま、メインキャストが人権宣言を読み上げる。今の時代、色々と考えさせられる言葉ばかり。当たり前のように享受している自由や権利は、決して当たり前でなくこの時につかみ取ったものなんだなぁ…。今のヨーロッパでこの言葉達はどう聞こえるんだろう…。
 
そのままフィナーレへ。質素なグレーの服に髪も切ってカペー未亡人になったマリー様が出てくるけど、それでも失われない気高さと美しさ。オペラグラス構えてなかったら合掌して拝みたいくらい。そしていつ「さようならヴェルサイユ、さようならパリ、 さようならフランス!」って言うのかと思ってしまった。*2 
 
カテコは動画の通り。最後に全員で革命の兄弟を歌うシーンでは左右にユラユラしながらニコニコしてる花總さんが可愛かったー!捌けるときは、岡さんがエスコートして上手へ。(下手はロナン&オランプ)2回目か3回目の登場の時にあのドレス姿で小走りに出てくる姿が超可愛くて!!客席から「かわいい…」「やだ可愛い…」ってたくさん聞こえてきたよw
 
 
1幕は各キャストの出会いだったり関係性だったり時代背景だったりが描かれてたけど、2幕はむしろ市民全体が主役って感じだった。激しくて熱量あるダンスシーンが多くて、これを一番見せたかった舞台なんだなと。アンサンブルさんたち、歌って踊ってバク転バク宙してフォーリアして、大変だなぁ…でもその迫力がかっこよかった。ダンスシーンだけ集めた動画欲しいくらい。てかDVDくれ。言い値で買うから!!!
 
主要キャスト以外だと、やっぱりルイ16世役の増澤さんの芝居が良かった…‼あそこがちゃんと芝居出来ないと、マリーとフェルゼンの切なさもネッケルとアルトワの駆け引きも、全部ぼやけるもんね。
あとリュシル役の則松さん、どこかで聞いた名前だと思ったら例のアレの子だったんですね。私は事実はよく分からないし当事者でもないので舞台上でのことでのみ評価したい。歌も踊りも本当に上手でこれからが楽しみな女優さんだと思ったよ。頑張れ!
 
あと、当たり前だけど暗転や場面転換にストレスが無い。いや、前回の舞台がちょっと暗転多いし長いしだったんで…。こちらの集中力や気持ちが途切れることなく舞台に入り込めるから暗転重要。
 
1789はもう一回見に行く予定。次は小池・夢咲ペアなのでどう違って見えるか楽しみ!!

*1:これも見た人ほぼ全員同じ感想だったw

*2:現役時代のあの舞台見に行ったけど、あまりの気高さと迫力に鳥肌たったの覚えてる

1789-バスティーユの恋人たち- 4/21 マチネ①

帝劇版1789見てきました。この日は加藤・神田・花總のキャスト。

フランスミュージカル(スペクタキュル)は、 小池先生がわざわざパンフレットで言及されている通り、ブロードウェイやロンドンのミュージカルとはちょっと違う。 ぶっちゃけストーリーは細かいところで突っ込みどころがあるし「お前、急にどうした!?」っていうキャラもいるけど、そういうのを吹き飛ばす曲と演者の技量と熱が凄い。それに小池先生お得意の美しい舞台演出が重なって中毒性のある舞台になってる。はまらない人には全くはまらないと思うけど、はまる人はとことんはまる、そんな舞台。

これ以降、ストーリーに沿って感想書いていきますので、ネタバレします。また細かい説明は省くので舞台を見ていない人にはわかりにくいかも…。

 

まず舞台には紗幕が掛かっており、1789のロゴが投影されてる。ロゴバックの雲が少しずつ動いていて『時代が動く』ことの暗示をしているよう。

開演すると、舞台の上には貧しい農民達。紗幕の向こう側でオレンジ色の光に照らされて、質素な服を着て腰を曲げたりしている姿がミレーの絵画*1みたいに見えた。
そこに客席から登場する軍服を着た軍人達。今回の舞台、本当に客席降りが多い!去年のエリザでも何回かあったけど、小池先生の中で流行なの?今回はオケ無しなので、ピットの上にまで舞台が出来てる。その下(本来ならピット)のところから人が何度も出たり入ったり。客席降りって正直、2階席からだとイマイチ良く見えずに終わったりするから、あんまり多用しないで欲しいんだけど…。
 
ここで岡さんが登場するけど、完全にジャベール。綺麗な格好したジャベール。しゃべり方もやってる内容もはいはいジャベールですねって感じ。そういやレミゼも一応同じ時代だっけ?あっちは革命後の王政復古のときなんだっけ?
この後、登場する加藤ロナンとソニンソレーヌ。加藤くん、なんか声というかしゃべり方や動きがめっちゃジャンプの主人公っぽいよね。だからこの役はピッタリ。
そして観劇のお目当てその①だったソニンちゃん!軍人達におびえてロナンをとめようとするしぐさが可愛い。父親が殺されてしまった後のソロは悲しさと切なさと怒りが入り混じっていてさすが!ロナンを追ってロンドンへ行くと決意したときの表情が強くてカッコいい。最初の怯えていた時とは全然表情が違う。
 
ロンドンでも飢えている民衆たち。そこにやってくる革命家の渡邊デムーランと古川ロベスピエール
もう古川ロベスピエールの二次元感すさまじいwあれ本当に生身の人間ですか?良くできたお人形じゃなくて? 周りから浮いてる異次元感が、物語の後に1人だけ別の次元へ行ってしまうのを感じさせる。金髪ロン毛ハーフアップ黒リボンとロングコート衣装が似合いすぎです美の暴力ですありがとうございます。相変わらずとても綺麗なダンスを踊るのでそのたびにロングコートが翻って美しい。渡邊くんは初めて見たけれど、声質がとてもミュージカル向きな感じですね!
この後のシーンで出てくる上原ダントンとも合わせて、 穏やかな渡辺デムーランと豪快な上原ダントン、冷静な古川ロベスピエールな3人組って感じ 。 本家だと結構おじ様率が高いのに、帝劇版では安定の長身イケメンでそろえてきた。さすがイケコ。
 
うって変わって宮廷のシーン。ラマール坂健さんがとても坂健さんである。まさかの恰好で笑うより何より言葉を失う感じ。歌って笑い取って八面六臂の活躍ぶり。そして アルトワ伯 吉野さんもとても吉野さん。いつもの吉野さん。 *2 色とりどりの扮装している宮廷の人たちの中で全身黒orシルバーが浮いてて良い感じ。
 
そしてそして 最大の目的だった花總マリー・アントワネット様。お花様がお花様(物理)だった!!!!*3客席がちょっとどよめいたよ…。すっごく無邪気でニコニコで超超超可愛い!!!!可愛いは正義!!!!ネッケルが話してる時とか「この人何言ってるのかわかんないけど、とりあえず笑っておけ」感があるw可愛い!
しかしまぁ、難易度の高い歌を軽々歌っている…ぶっちゃけ最初にこのキャスティング聞いたときに歌だけが心配だったの。こういうポップス寄りの曲って苦手だろうし。動画でフランス版ちょろっと見たら高低差凄いし。でもぜんぜん大丈夫だった。杞憂だった。舞台では軽々歌っているけど、その裏でどれだけ努力したんだろう…。ううう今年のお花様でのエリザも見たい…見たいよう…チケット戦争全滅だよ…チケ業者滅せよ…。
 
さーやオランプも可愛い。そして若緑色のドレス着てるし声はあれだしでめっちゃアナ実写版感。さーや、可愛いし歌も演技も上手いんだけど、どうにもアニメ声なんだよね…。声を作って話してる感じが強いのでなんかちょっと不自然さが…。うーん、本職声優(平野綾ちゃんとか菊池美香さんとか)は逆にあんまり感じないんだけどなぁ…。でもコメディ部分とかめっちゃキュートでした。
子役ちゃんの「ぼんにゅい、ぱぱ。ぼんにゅい、まま。」がかわゆい。席が下手だったのでこの時のマリー様の表情をセットの鏡越しに見るという。すっごく嬉しそうな顔してた。可愛い。もう舞台上で可愛いの洪水が起きてる。
 
この後、また市民側に戻って、ここで上原ダントン登場。濃ゆい強い。 漂うアンジョラス感。はいはいアンジョラス。何度目だナウシカならぬ何度目だ革命家。大きな違いはこっちは女好きなところかな。ソニンとの並びがお似合いなのはもちろん、シャルロットとのコンビも可愛い。豪快な感じのおじ様と気の強い幼女の組み合わせって萌えるよね…良くわかってらっしゃるさすがイケコ(2回目) 革命家が歌うユニゾンパートは上原くんの声が7割、他2人で3割くらいの声量だった…これはしょうがないか。あと意外に踊れるんだね!?!?
娼婦になってしまったソレーヌのナンバー(夜のプリンセス)がセクシーで切なくてカッコいい。ここで口紅を真っ赤に変えて登場したソニンちゃんが超セクシー。
 
フェルゼンとの密会で全く忍ぶつもりのない恰好でやってくるマリー様。あれでも地味な方なのかしら…。ここでのマリー様が恋する乙女全開で超可愛い。ちょっとめんどくさいけどwただやっぱり席の関係で背中しか見られない部分が多かったのが悔やまれる…。フェルゼン(貴族・武器はレイピア)VSロナン(浮浪者・武器は木の棒)という謎の戦い。なんで逃げずに戦うんだという突っ込みは入れちゃダメ。この後のシーンはさーやのコメディエンヌぶりと坂健さんのコメディアンぶりが凄く良かった!
 
バスティーユでの拷問シーン。長いムチ持たせてロナンに巻きつかせたり上着をはだけさせて焼き鏝押したり、これもうイケメンが舞台の真ん中で悶え苦しむ姿を(イケコが)見たかっただけとしかwwwいやありがたく拝見させて頂きましたけど!むしろオペラグラスかまえましたけど!!
しかし助けてくれたお礼として女の子にとりあえずチューするあたり、さすがフランスって感じ。
 
三部会シーンでのお人形振り付け。引きで見て良く分かる花總さんと古川くんのリアルフィギュアっぷり。頭身バランスが普通じゃない。もうこの辺りのシーンは、もし某映画みたいに応援上映会とかあったら絶対観客席から「ネッケル頑張れー!」って声が飛んでる。ネッケルまじ頑張れ。
 
このあと、同じ第三身分と言ってもその中でも金持ちと貧乏人の分かり合えなさが表面化してしまう。なんとかロナンを説得したいデムーランと「こいつらいきなり何なの?」みたいなダントンがキャラクターの差で面白い。
 
王太子の葬儀シーン。脳内で勝手に「ルドルフ、どこなの、聞こえてるの」って流れちゃう。*4トート閣下の変わりにフェルゼンが柱の影からそっと見守ってる。嘆きの花總さんはやはり良い。この出来事をきっかけにフワフワ恋に浮かれてたマリーちゃんが王妃に目覚めるんだけど、そこからはもうお花様本領発揮というか。
ロナンとオランプのシーン。敵同士だけど恋に落ちるってフランス人好きだよね(ロミジュリとか)。ロナンが好きでもアントワネットに仕えることを辞められないオランプ。わかるわかる、あのマリー様にひれ伏して一生お仕えしたいもん。
 
1幕ラスト。ここで天井のようなセットが活きてくる。上段にいる宮殿側の人間とそこに向かって懸命にこぶしを上げる市民側。届かない手と響かない声。喪服を着て出てくる花總様が気高すぎて…。ここでフェルゼンの手紙を読むマリーの演技がとても繊細でグッとくる。
 
埋まらない『上』と『下』の差をはっきり見せて終わる感じが良かった。色んな所に巻かれた火種が2幕で一気に燃えるんだろうなーって感じ。
 
 しかし相変わらずアンサンブルまで含めてイケメン揃いのイケコレクション…。舞台の絵作りも含めて小池先生の美意識に溢れてて「美!美!そしてさらに美!!」って感じで気持ちいいw
長くなったのでいったん分けます。

*1:落穂拾いとか

*2:歌のアレさも含めて

*3:見た人にはわかる

*4:他の人の感想見たら、だいたい皆同じこといってたw

スーベニア~騒音の歌姫~ 2/27 マチネ②

①の続きです。

ジェンキンスとデューク以外の各キャラ・役者さんへの感想から。

 

 

■コスメ(オレノグラフティ)
これ、原作の戯曲ではコスメが2番手だったんじゃないかなぁ・・・。主演のジェンキンスに対して、唯一対になれてた役だったと思う。
音楽が好きで、だからこそジェンキンスの歌声が許せなくて、音楽が好きだからこそジェンキンスの情熱が誰よりもわかって…。それから成功したいという野心もあって。今回の登場人物の中では一番魅力的に書かれていたというか、ちゃんとキャラが作られていたというか…。それでも、2幕冒頭で急に怒ってるのは??だったけれど。
 
オレノさんは歌って踊って芝居の核になってピアノまで生演奏しちゃう八面六臂すぎる大活躍。大きな動きも多いせいか、登場して15分くらいでもう汗だくになってました。早口のときも、小さな声のときも聞き取りにくいということが全くなくて流石だな!と。後半、カーネギーで演奏しているときが本当に嬉しそうで楽しそうで。それまでのコスメの苛立ちやそれでも何とかジェンキンスの助けになりたい気持ちにだいぶ共感できていたので、本当に「良かったね、コスメ・・・」とジーンときました。そんな風に気持ちを持っていけるだけの演技をオレノさんがしてくれたんだと思う。
本当に本当に今回の芝居の核だったと思う。こんな何でもできる人、よく見つけてきたな!劇団・鹿殺しは名前しか聞いたことなかったんですけど*1、これをきっかけに見てみたくなりました。
 
 
■ミーシャ(菊地美香
コスメの次にちゃんとキャラクターがたっていた印象。歌が上手いけれど、別に歌が大好きっていうわけではない感じが最初のシーンでよく伝わってきて(演出ではなく役者さんの力量によるところが多いけど)、だからこそ後半にスタイリストへ転身するストーリーへの無理を最小限にしてた。だんだん、ジェンキンスの娘のような立場になってきた感じかな?娘というか孫?
大好きってわけじゃないにしても、真面目に音楽をやっていた立場だろうからジェンキンスとコスメが対立するときはいつも間に立っているような気がした。きっとどっちの側の気持ちもわかるんだろうな…。
 
菊池さんはShockに出ていたのは知っていたけれど*2きちんと見るのは初めて。(たぶん)凄く見た目も声もかわいらしかった!!最初の夜の女王のアリアがいわゆるクラシック歌唱とも地声歌唱とも違う感じなんだけど、凄くきれいに抜ける高音でうっとりしました。近くで見て、凄く目がキラキラしていてね…。とても自分より年上とは思えない…可愛い…。お芝居も、凄く心情の移りが自然で、2幕冒頭の「コスメ、言いすぎよ」って言うときの感じがとてもハッとしました。上手くいえないけど、ただコスメを責めているのではなくて、言ってしまったコスメのことも心配しているような言い回しで…。声優さんって坂本真綾さんしかり平野綾ちゃんしかり、ミュージカルと相性がいい人多いですね。
 
 
■ ジャニス (星奈優里
最初の記事にも書いたけれど、この役いる???ねえいる???レコード発売の話はいつもみたいに勝手にジェンキンスがオファーを受けちゃった話にすれば良いし、ラストに客席から叫ぶのはデュークでもタイラーでも良かったんじゃ???1人だけ出番が極端に少ない上に1幕ラストから2幕冒頭が人格変わりすぎてて…。
 
人気ソプラノ歌手っていう役どころだけど、そもそもゆりさんの歌声もゴニョゴニョっていう感じなので…。だったらせめてゆりさんじゃなくて純名里沙さんとか、あすかちゃんとかかなみちゃんとか、元トップじゃなくてもいいならそれこそエリザにも出てたそんちゃんとかりりこちゃんとか、なんかもっと他にさ…。いや、私、ゆりさん好きなんですよ!好きだからこそ良さを活かせないどころか苦手が引き立つ役、しかもあんまり美味しくない役をやられると…。ゆりさんは踊ってなんぼの人なんですよ!!!
とはいえ、最初の黒のドレス着てるときとか、相変わらず所作の美しさと品と艶っぽさが出ていて良かったな!!!*3
 
 
■ タイラー (池田努
この役いるかなパート2。いや、ジャニスより格段に出番もキャラ付けもされてますよ。でもさ、タイラーの役割もやっぱり最初にコスメとジェンキンスを引き合わせただけなんだよね…。あとは落ち込んだり迷ったりするコスメを慰める役。ジェンキンス唯一の親類ってことだけど…で?っていう。ジェンキンスとの関わりも「おばさん、金ちょーだい」くらいしかなくて。他のいつものメンバーと比べると、ジェンキンスのことをどう思っているのかも薄いんだよね…。金づる以上の気持ちもあるしきっと「変人だけどいい人、応援してあげたい」って気持ちがあるのも伝わるけど、それが脚本・演出によるものじゃなくて役者さんの演技頼りっていうのがなぁ。
っていうかこの記事書くために改めて公式サイトを確認してたんだけど、タイラーも夢を持ってNYに来てたの!!!???ミーシャも実はミュージカル女優っていう設定だったの???そんな設定、どっかで活かされてましたっけ???だったらもっとさー、タイラーなら「俺は夢を叶えられなかったけど、おばさんにはその分頑張って欲しいんだ」くらいのシーンとかあってもいいんじゃ…。
 
池田努さんは背も高くてスタイルも顔も声も良いし、台詞もよく通るし、さらに踊りも歌も上手いし(ぶっちゃけ声量は京本くんよりあった)、てっきりミュージカル系舞台畑の人なんだと思ってたらまさかの石原軍団という…!!!しかもあんまり舞台出てないじゃん!!!もったいない!!!もっとたくさん舞台で見てみたいなと思った役者さんでした。
 
 
 
うーん、 なんか本当に基の題材は面白いし、出演者のレベルもそこそこ高いんだけどんんん…。ってなる舞台でした。
やっぱりムダなシーンがあって必要なシーンがない…。どう考えてもジェンキンスの歌のシーンはもっと削っていい。特に2幕。(ジェンキンスが下手なのは最初で十分わかってるんで)
そもそも演出家は何を見せたかったんだろう。行く前の期待は主人公の情熱が周囲の人間を巻き込んでいく人間模様だったんだけど、それにしては前の記事に書いたとおり、主人公側から周囲の人間への矢印がほぼないし。
基本的に主人公は「だってだって○○なんだもの、そうでしょう?」って駄々こねて、デュークが「そうです!」ってなってコスメが反発してそれをミーシャとタイラーがなだめて…っていうのを延々2時間繰り返してる感じ。
後、主人公役はやっぱり本当は歌が上手い人のほうがいいんじゃないかと…。でないと最後の「本当はジェンキンスの心に流れていた音楽はこうだった」みたいなセリフが全然活きてこない。
自分の好みじゃない舞台っていうのは勿論今までだってたくさんあったし、演出下手だなー合わないなーと思うこともあったけど、なんていうか「何がしたくてこの芝居をやったんだろう…?」と疑問になったのは初めてかもしれない…。
 
もう批判覚悟で書いてしまえば、アフタートークつけてきたことから分かるように、 この舞台における京本くんは完全に客寄せだよね。だからあんな都合の良いような薄いキャラの役どころなんだと思う。なんかもう、演出家が「はいはい、こういうの好きでしょ?可愛いでしょ?こういうの見れればファンは喜ぶんでしょ?」って思っているのが透けて見える。 2幕のセレナータのシーンなんかまさにそう。そうだよ、好きだよ可愛いよ。私が舞台や演劇が好きじゃなくてただのジャニオタなら「デュークちゃんマジ天使!!」って思って終わりに出来たかもしれない。でもそうじゃないので「アレ何?何の意図があってあのシーンいきなり差し込んでるの?」ってなっちゃう。
やっぱり私、コクーンでやるからにはそれにふさわしい演劇を見たかった。コクーンの舞台に立つこと、あそこで興業うつことを夢見て頑張っている演劇人たちはたくさんいるんだよ。そういう思いに負けないような素晴らしいものが見たかったです…。*4
 
 
と、 ここまで書いてきて何ですが、これはあくまでも私個人の感想なので‼
この芝居を見て感動して泣いた人も楽しかったと思った人も、ただただ大我ちゃん可愛いだった人も全部全部正解ですよ。同じものを見ても色んな感想があるのもまた、演劇の楽しいところだと思ってます。
 

*1:確か古田新太さんが好きって言ってたはず…

*2:Shockのお写真のときはそこまで小柄と思わなかったのはたぶん座長がゲフンゲフン

*3:逆にそのくらいしか言及のしようがない…

*4:ぶっちゃけると同じ理由でジャニワも嫌いだし、去年の少年たちもモヤモヤした